歴史と文化のまち稲沢

愛知県下水道科学館・一色青海遺跡

我が家の近くの遺跡です。弥生中期中葉の東日本最大の大型掘立柱建物跡が発見されています。また、赤い色で彩色した土器は日本最古。

 

 

歴史と文化のまち稲沢


愛知県下水道科学館・

 一色青海(あおかい)遺跡 へようこそ


愛知県下水道科学館  愛知県稲沢市平和町須ヶ谷長田295-3
        ホームページ:http://www.pref.aichi.jp/gesuido/gesuidoPR/kagakukan.html

 水は常に地球上を循環しています。私たちはその一部を借りて利用しているのです。暮らしの中で汚してしまった水をきれいにする下水道の仕組みや働きを中心に、下水道や水のことを楽しく遊びながら勉強できる県の施設(入館無料)です。
 「くらしを支える水は、どこから来て、どこへ行くのか。」「下水道の役割やしくみ」などが、映像やゲーム、パソコンなど最新の設備が揃っています。
 ビオトープは、屋外展示の一部として、設計の段階から住民参加により進められ、参加住民によって立ち上げられた”ビオピース”が活動。第4土曜日の10:00~12:00には、一般にもビオトープが開放されています。


一色青海遺跡  弥生最大級の大型掘立柱建物跡発見
 ※下水道科学館の北にありますが、現在は埋め戻されて遺跡をみることはできません。
 この弥生時代中期(紀元前1世紀ごろ)の「一色青海遺跡」から、弥生時代最大級の大型掘立柱(ほったてばしら)建物跡が出土しました。愛知県埋蔵文化財センターの樋上昇調査研究員は「これまで発見された大型掘立柱建物跡では、同じく弥生時代中期の大阪の池上曽根遺跡などに次ぐ最大級の規模です。大きさから地域の有力者が住居や集会所、倉庫などに使用していた可能性がある」としています。建物跡から柱は見つかりませんでしたが、柱穴は約16mの直線上にほぼ等間隔に7つ掘られ、この1列が5m間隔で平行に2つ並んでいます。計14個の柱穴は角が丸い長方形で、長辺は約2m、短辺は約1m、深さは1m~1m40cm。柱の沈下を防ぐ礎板の一部も見つかりまし
    方形周溝墓    た。床面積は約80㎡。建物跡は300棟以上の住居があったとみられる集落のほぼ中央に位置し、中心的な建物だったと思われます。 そのほか、弥生時代の土器や中国の青磁、宋銭が出土、米と魚など当時の食生活の様子も偲ぶことができます。 右図は、平成15年度に行われた一色青海遺跡(稲沢市)の発掘調査成果を基に想定復原されたイラスト<<弥生時代のムラ>>です。
 徳島文理大学の石野博信教授(考古学)は「大型掘立柱建物の隣に竪穴式住居が並んでいる遺跡はほかに例がないのではないか。政治と祭祀(さいし)の分担がされていた可能性を示唆している」と話しています。
 詳しくは、愛知県埋蔵文化財センターのホームページをご覧ください。