歴史と文化のまち稲沢~尾張国分寺

わが家からは1.5㎞ほど、東北にあるお寺。臨済宗妙心寺派

 この寺は、約700年の歴史を持つ古い寺で、もとは円興寺といい、西にある円光寺と区別して東円興寺とも呼ばれていました。薬師如来を本尊としてまつっています。現在の寺名は、寺の南方にある尾張国分寺跡から移築したといわれる国分寺堂(『尾張名所図会』には「釈迦堂」とある)が境内にあったことから、明治19(1886)年につけられたものです。
 寺はもともと、現在地よりもやや北方の小字一本松に建てられていましたが、檀越(寺や僧などにものを施す人)で矢合城主だった橋本大膳が死んでその家が絶えたため、後水尾天皇(在位1611~1629)のころ、城跡である現在地に移転しました。
 国の重要文化財に指定されている伝覚山(かくざん)和尚(おしょう)坐像(木造)をはじめ大型の釈迦如来坐像(木造)、小型の釈迦如来坐像(木造)、伝熱田大宮司夫妻像(木造)の5躯が境内の収蔵庫に保管されています。ほかにも、江戸時代に造られた仏像や仏教の教えを広めるために描かれた絵図などを多く所有しています(いずれも大正元年9月3日指定。指定時は国宝)

木造伝覚山和尚坐像

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木造釈迦如来坐像

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木造釈迦如来坐像

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木造伝熱田宮司夫妻坐像

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